2016年6月24日金曜日

HPV関連で2件の記事を追加しました(別サイト)


HPVワクチン賛成派医師:ワクチン会社からお金をたんまり得ていた(利益相反問題)

HPVワクチン推進派医師宮城悦子氏の、今まで不明だった利益相反がある程度明らかになりました。


日本の産婦人科医が自分の娘にHPVワクチンを打たないのも納得です

2016年5月18日水曜日

がんとミトコンドリア 今分かっていること

がんとミトコンドリアの関係
   1)急激なミトコンドリア内の酸化がアポトーシスを引き起こす
   2)アポトーシスを免れるには活性酸素によるマイルドな酸化(変異)がある
   3)活性酸素には悪玉と善玉がある

1)
「がん細胞は酸化の度合いが高い」「活性酸素ががん細胞を作る」という話はよく聞くと思いますが、急激な(活性酸素による)ミトコンドリアの酸化が細胞のアポトーシスを引き起こすことは意外と知られていません。

2)
「がん細胞は高度に酸化されている」

「ミトコンドリアの(急激な)酸化は細胞のアポトーシス(自殺)を引き起こす」

上の2つの文を合体させると・・・。

「細胞内にあるミトコンドリアの急激な酸化は細胞のアポトーシスを引き起こすが、緩やかなミトコンドリアの酸化はアポトーシスを起こさず、がん細胞となる【可能性】を作る」

3)
さて、活性酸素には「生理活性のある活性酸素(例:抗酸化酵素の産生の引き金になるオゾン酸化物)」、「生理活性の無く、酸化度や連鎖反応を引き起こす悪性の活性酸素(ラジカル)」があります。前者はミトコンドリアの機能を回復させるので必ずしも活性酸素=悪ではありません




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2016年5月11日水曜日

Q.産婦人科医は自分の娘にHPVワクチンを打ってないと聞きましたが本当ですか?

A.HPVワクチン問題発生後は子宮頸がんワクチンの専門家である産婦人科医は娘にHPVワクチンをほとんど(5%以下)摂取させていない。論文でも裏付けがとれています。


産婦人科医が娘HPVワクチンを摂取させているかどうかのアンケート(2012年・2014年)を取りその結果を学年別にグラフにしたものです。

なんだかよくわからない図です。
上の白い棒全てを2つほど右に移動してみましょう。

なんと・・・高2の棒以外全部高さが一緒です。
つまり2012年にアンケートしてから2014年のアンケートするまで産婦人科で娘にHPVワクチンを摂取させたのはほんのごく僅か。


つまり、

HPVワクチン副作用問題が発生以後、子宮頸がんワクチンの専門家である産婦人科医は自身の娘にHPVワクチンを(ほとんど)摂取させていない

ということ


(元文献)
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10147-015-0869-5

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ミトコンドリアの異常とがんの転移、そしてミトコンドリア異常化に対する対策

1.転移能をもつがん細胞はミトコンドリアが少なかったり異常化している

2.正常な細胞でも分裂を殆どしない細胞ほどミトコンドリアが多い

3.ミトコンドリアの減少・異常化への対策 


1.転移能をもつがん細胞はミトコンドリアが少なかったり異常化している 

「なぜがんができるのか?なぜがんは転移するのか?」については広く研究が進められていますが、ミトコンドリアの状態(減少・異常化)ががんの発生・転移に強く関わっていることが分かっています。 

例えば下記の論文では・・・
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22895836
高転移能がん細胞は転移能がん細胞に比べてmDNA(ミトコンドリアのDNA)の変異によって活性酸素の発生量に違いが有り、ミトコンドリアの異常や減少に続くがん細胞の転移能力獲得・過剰な活性酸素の関係を考察しています。

2.正常な細胞でも分裂を殆どしない細胞ほどミトコンドリアが多い 

さて、正常なヒトの細胞ではミトコンドリアはどうなっているか・・・というと下記の通りです。


分裂が少ない細胞=ミトコンドリア
・心筋細胞
・卵子(生後から受精まで分裂しない)
・神経細胞

分裂が多い細胞=ミトコンドリア
・腸や皮膚の上皮細胞
・造血細胞
・精子

例外
・筋肉(赤筋・白筋でミトコンドリアの数にばらつきあり)
・赤血球(分裂に必須なDNAがない)

3.ミトコンドリアの減少・異常化への対策 

「さて、ミトコンドリアの異常化と減少は治る可能性があるのか?」

現状では下記のとおりです。
1)手法は確立していないものの根本から直せる可能性有り
2)状態に寄っては現状(健康)維持が可能(根本からは治せない)

1)根治
骨髄の細胞ミトコンドリアを失った細胞にミトコンドリアを輸送し機能を回復させたという論文です。
ミトコンドリアを失っても他所から補充できるということです。
Mitochondria to the rescue.(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22561816)
この骨髄の細胞ですが幹細胞です。幹細胞の質・量を確保することが大切です。

幹細胞増加・強化の方法:幹細胞関連の研究者につてがあるならmagic soupと呼ばれる幹細胞増殖後の残り汁がよいでしょう。サプリメントでは国内ではステムCニュートリションですかね。

2)機能回復
ミトコンドリアの機能が(mDNA変異などで)低下した場合はサプリメント・一部の療法で改善が可能です。
この部分だけでも1日講演できるくらいなのでまた後日・・・。


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2016年4月22日金曜日

日本の産婦人科医はHPVワクチンを自分の娘に摂取させてない。論文より


(併せてお読み下さい:産婦人科医が自身の娘にHPVワクチンを摂取させてないことをグラフで説明した記事http://ameblo.jp/valuebasedmedicine/entry-12166962431.html)2016.05.31

産科医や産婦人科医が自分の娘に摂取させてないHPVワクチンをなぜ推進するのか・・・。

以下論文情報

Title
日本の産科医・産婦人科医自身の息女のHPVワクチン摂取について
Human papillomavirus vaccination of the daughters of obstetricians and gynecologists in Japan

Resultsの一部
(副作用問題などで揉め、その後の)政府の摂取差し控え勧告後、産科医と産婦人科医の息女でHPVワクチンを摂取した人はゼロだった。

None of the daughters of the responding obstetrician and gynecologists received the HPV vaccination after the announced suspension of the governmental recommendation for the vaccine.

http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10147-015-0869-5

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2016年4月21日木曜日

(HPV)子宮頸がんワクチン問題から見るEBMの弱点、人道的見地から


(併せてお読み下さい:論文でも産婦人科医はHPVワクチンを打っていないという内容の記事http://joushiki3.blogspot.jp/2016/05/qhpv.html)2016.05.31

子宮頸がん(HPV)ワクチン問題を人道的に論じれば、HPVワクチン接種の中止は妥当。

HPVワクチン推奨派・賛成派がどのようなエビデンス・理論を振りかざそうが、
「接種適齢期の娘を持つ産婦人科医のほとんど(95%以上)は自分の娘にHPVワクチン摂取を行っていない」という事実の前に誰も反論できません。
※95%・・・ワクチン摂取適齢期の娘を持つ産婦人科医40人(以上)のうち摂取させていたのは0人という経験より

なぜ、子宮頸がんワクチン・子宮頸がんの専門家である産婦人科が確固たるエビデンスがあるHPVワクチン摂取を自分の娘に打たないのでしょうか。

子宮頸がんワクチンを打てば子宮頸がんの予防ができる」はずなのに・・・まるで詐欺ですね。

まるで「月100万円の収入のない人が月100万円儲かる方法を教えます」と売り込む詐欺を見ているようです。

人道的にアレな記事の典型例

2016年4月14日木曜日

コウノメソッドから学ぶ医学のあり方、エビデンレベル偏重は悪手

前回はEBMより優れた方法がすでに存在するという内容だったが、今回はエビデンスレベル重視の誤ったEBMなんぞ100害あって2~3利だけである実例を紹介する。


コウノ先生(河野和彦:名古屋フォレストクリニック院長)の推奨するコウノメソッドは
認知症を中枢神経系からのアプローチで治療する方法で、
・効果大
・副作用極小
・再現性高
・エビデンレベル低
の特徴をもつ。

例えば下記の動画のようなことがコウノメソッドでは日常茶飯事である。
https://youtu.be/TKcsSiStGMc
もし他の症例を見たい場合には(医療従事者向けの)講演を聞きに行くと動画を見れるでしょう。

ただし動画のグルタチオン点滴を含めコウノメソッドは再現性・効果共に高いもののエビデンスレベルが非常に低い

エビデンスレベル原理主義者に言わせれば全く効かない治療、ニセ医学、患者を食い物にする治療法であろう。

貴方や家族が認知症になったときにエビデンスレベルが低いという理由のみでこの治療を拒否しますか?