2016年5月18日水曜日

がんとミトコンドリア 今分かっていること

がんとミトコンドリアの関係
   1)急激なミトコンドリア内の酸化がアポトーシスを引き起こす
   2)アポトーシスを免れるには活性酸素によるマイルドな酸化(変異)がある
   3)活性酸素には悪玉と善玉がある

1)
「がん細胞は酸化の度合いが高い」「活性酸素ががん細胞を作る」という話はよく聞くと思いますが、急激な(活性酸素による)ミトコンドリアの酸化が細胞のアポトーシスを引き起こすことは意外と知られていません。

2)
「がん細胞は高度に酸化されている」

「ミトコンドリアの(急激な)酸化は細胞のアポトーシス(自殺)を引き起こす」

上の2つの文を合体させると・・・。

「細胞内にあるミトコンドリアの急激な酸化は細胞のアポトーシスを引き起こすが、緩やかなミトコンドリアの酸化はアポトーシスを起こさず、がん細胞となる【可能性】を作る」

3)
さて、活性酸素には「生理活性のある活性酸素(例:抗酸化酵素の産生の引き金になるオゾン酸化物)」、「生理活性の無く、酸化度や連鎖反応を引き起こす悪性の活性酸素(ラジカル)」があります。前者はミトコンドリアの機能を回復させるので必ずしも活性酸素=悪ではありません




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