2016年4月22日金曜日

日本の産婦人科医はHPVワクチンを自分の娘に摂取させてない。論文より


(併せてお読み下さい:産婦人科医が自身の娘にHPVワクチンを摂取させてないことをグラフで説明した記事http://ameblo.jp/valuebasedmedicine/entry-12166962431.html)2016.05.31

産科医や産婦人科医が自分の娘に摂取させてないHPVワクチンをなぜ推進するのか・・・。

以下論文情報

Title
日本の産科医・産婦人科医自身の息女のHPVワクチン摂取について
Human papillomavirus vaccination of the daughters of obstetricians and gynecologists in Japan

Resultsの一部
(副作用問題などで揉め、その後の)政府の摂取差し控え勧告後、産科医と産婦人科医の息女でHPVワクチンを摂取した人はゼロだった。

None of the daughters of the responding obstetrician and gynecologists received the HPV vaccination after the announced suspension of the governmental recommendation for the vaccine.

http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10147-015-0869-5

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2016年4月21日木曜日

(HPV)子宮頸がんワクチン問題から見るEBMの弱点、人道的見地から


(併せてお読み下さい:論文でも産婦人科医はHPVワクチンを打っていないという内容の記事http://joushiki3.blogspot.jp/2016/05/qhpv.html)2016.05.31

子宮頸がん(HPV)ワクチン問題を人道的に論じれば、HPVワクチン接種の中止は妥当。

HPVワクチン推奨派・賛成派がどのようなエビデンス・理論を振りかざそうが、
「接種適齢期の娘を持つ産婦人科医のほとんど(95%以上)は自分の娘にHPVワクチン摂取を行っていない」という事実の前に誰も反論できません。
※95%・・・ワクチン摂取適齢期の娘を持つ産婦人科医40人(以上)のうち摂取させていたのは0人という経験より

なぜ、子宮頸がんワクチン・子宮頸がんの専門家である産婦人科が確固たるエビデンスがあるHPVワクチン摂取を自分の娘に打たないのでしょうか。

子宮頸がんワクチンを打てば子宮頸がんの予防ができる」はずなのに・・・まるで詐欺ですね。

まるで「月100万円の収入のない人が月100万円儲かる方法を教えます」と売り込む詐欺を見ているようです。

人道的にアレな記事の典型例

2016年4月14日木曜日

コウノメソッドから学ぶ医学のあり方、エビデンレベル偏重は悪手

前回はEBMより優れた方法がすでに存在するという内容だったが、今回はエビデンスレベル重視の誤ったEBMなんぞ100害あって2~3利だけである実例を紹介する。


コウノ先生(河野和彦:名古屋フォレストクリニック院長)の推奨するコウノメソッドは
認知症を中枢神経系からのアプローチで治療する方法で、
・効果大
・副作用極小
・再現性高
・エビデンレベル低
の特徴をもつ。

例えば下記の動画のようなことがコウノメソッドでは日常茶飯事である。
https://youtu.be/TKcsSiStGMc
もし他の症例を見たい場合には(医療従事者向けの)講演を聞きに行くと動画を見れるでしょう。

ただし動画のグルタチオン点滴を含めコウノメソッドは再現性・効果共に高いもののエビデンスレベルが非常に低い

エビデンスレベル原理主義者に言わせれば全く効かない治療、ニセ医学、患者を食い物にする治療法であろう。

貴方や家族が認知症になったときにエビデンスレベルが低いという理由のみでこの治療を拒否しますか?

2016年4月11日月曜日

EBMより優れた方法 キューバの医療から

医療大国キューバ、多くの国が医療システムの教科書とする国。

■キューバの基本知識■
国の国内総生産(1人あたり)は日本の約1/5。
キューバの普通サラリーマンの給与は月2千円前後。
乳幼児死亡率4.3(出生1000対)で米国以下。
妊産婦死亡率23.5(出生10万対)。
平均寿命78歳。
経済水準は中位だが医療は先進国水準。
教育・医療にかかる国民の負担はゼロ
■■■■■■■■■■■

キューバは東西冷戦を機に経済封鎖を受け独自の医療システムが発達した国である。
近年は米国の経済封鎖は緩和されたものの、冷戦時代の経済封鎖がキューバ経済に与えた悪影響は深刻。
今もなおキューバ政府機関相手には米国メーカーのPC・ソフト等を合法的に輸出・再輸出できない。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kgm1_ear/EAR_J/J746.pdf

経済的に先進国でなくても安価に先進国同様の成功を収めたキューバの医療システム。・・・A)
経済的に先進国でないと実現不可能で、高価なEBMによる医療システム。・・・B)
A)とB)どちらも同程度の結果なら選ぶべきはA)キューバモデルである。

より優れた方法があったらその方法を教科書としましょう。

2016年4月6日水曜日

息を吐くかのように酷い記事を書くサイト

最初に読んだ時(4/1)にはエイプリールフール記事かと思いました・・・。

「NATROMの日記」より酷い記事がありました。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20160322
とりあえずどこから突っ込めばいいのか分からないほどひどいので以下主な問題点を指摘していきます。

1.
引用内容
□ここから□
しかしながら一方で、「10年間での1%から0.7%へのリスク減少は治療に値しない」と、
医師が一方的に決めつけてよいのだろうか、とも考える。わずか0.1%でも病気になる確率
が減るのであれば治療して欲しい、という患者さんもいるであろう。
そういう患者さんの希望を無視してもよいのだろうか。
□ここまで□

副作用を全く考えずに検討するからトンデモな結論になる。
最近で言えばスタチンが新規糖尿病を誘発する研究結果がチラホラ出始めている。

(研究結果例)
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00125-015-3528-5
フィンランド45~73歳男性約9,000人歳(うち約1/4がスタチン服用)の追跡調査。
スタチン服用で糖尿病発症リスクが46%増加
(もちろん性差・人種差・年齢等を検討する必要はある)

0.1%のリスク減少のために46%の糖尿病発症リスク増加を容認するとかありえません。
その他の副作用についても書いても良いがとりあえずぶった斬り完了(笑)

2.コレステロール論争の本質を理解せず、臨床現場に出ず論文だけ見るために起きる誤った解釈

そもそもなぜコレステロール論争が起きたかを理解しないと話になりません

官民の背景
コレステロールに関する最近までのガイドラインは先に決定ありきで作られたもの。
すなわち「肉や卵を食べるとコレステロールが増え、悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。増えた悪玉コレステロールは薬で下げて心臓病を治療・予防」という決定が先にあり、それに合わせた研究が行われてきた。
当然億単位の研究費が投入されます。
都合の良い結果のみが公表され都合の悪い結果は公表されません。
論文は常に結論から先に書かれ、都合の良い実験データを削除し、時に微妙なデータは改ざんされて発表されたきたのです。

コレストロール摂取制限の撤廃
そのような中、日本では2015版でコレストロール摂取制限が撤廃されました。
昔から卵を1日数個食べているのにコレストロールが正常値な人を多くの医師が見てきたのにもかかわらず、
やっと2015年にコレストロール摂取と血中のコレストロール値に相関が無いと政府も認めたのです。
正確にはぐうの音も出ないデータが出て政府も認めざるを得なかったのですが。

日本脂質栄養学会とコレストロール論争の次のターゲット
先程も書きましたが
「肉や卵を食べると悪玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。
増えたコレステロールは薬で下げて心臓病を治療・予防」
という結論先行の偽医学のうち「肉や卵を食べると悪玉コレステロールが増える」が否定されました。
次は「悪玉コレステロールが増えると動脈硬化等の心臓病が増える」を検討することになります。
心臓病は複数種あるのでたくさんのデータが必要ですし人によっては医薬品を処方されているので検証には時間がかかるでしょう。
ただ「悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。」は科学の進歩により多くの矛盾点が出てきました。

動脈硬化メカニズムに多くの矛盾
(誤った)動脈硬化のメカニズムは製薬会社をはじめ多くのサイトで閲覧できますがこれらは事前に決定された結論を元に作られた理論です。
そのため科学の発展と共に多くの矛盾点が生まれてきました。
1から全て説明するのは面倒なので他サイトを紹介します。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/47.html