2015年12月18日金曜日

うつ病を薬で治療してはいけない!?~症状なのか病なのか~

先進国では「うつ病」を治すのに「抗うつ薬」が広く行われています。
しかし、抗うつ薬を用いてもなかなか良くならないのが現状です。

わたしは「うつ」は病ではなく症状だと思っています。

まずは下の例を見て下さい。

■「空腹」について考えると・・・

1)ヒトは(貯蓄型を除く)体内のエネルギーの不足になると「空腹」という症状が起きます。
2)エネルギー不足の状態では空腹のために活発に動けなくなります。
3)逆に空腹という症状があるから、ヒトは活発に動かなくなり、エネルギー消費が下がり、ヒトは飢餓を乗り越えられます。
4)そして多くの人は「空腹」を治すには「抗空腹薬」でなく食事を食べます。
5)「空腹」を治すのに4)でなく、「抗空腹薬」で症状を無くしていくと・・・エネルギーの枯渇に向かい最悪餓死します。


■これをうつ病に当てた私の仮説だと・・・

1)体の栄養不足や毒などで一部機能不全になると「うつ」という症状が起きる。
2)栄養不足や一部機能不全の状態では「うつ」の症状が発生するためヒトは活発に動けなくなります。
3)逆に「うつ」という症状があるからヒトは活発に動かなくなり、ただでさえ不足している栄養の消費を抑え、
また一部機能不全の体で無理をしないようにします。
4)ですから「うつ」を治すには充分な栄養補給や機能不全に陥った箇所を根本から治したほうが良いでしょう
5)「うつ」を治すのに4)でなく、「抗うつ薬」で症状をなくしていくと・・・より栄養不足・機能低下が進みます。

これが本当であれば「抗うつ薬を投与するのは怪我したスポーツ選手に痛み止めをして試合に出すのと同義」です。
(もちろん大切な試合(場面)であれば痛み止め(抗うつ薬)を使うのも良いでしょう。)

「うつ」がどのような状態で発生する「症状・病」なのかは未だ完全には解っていません。
ですが先述の説を裏付けるようにうつ病・統合失調症・自閉症・ADHDなどの多くの精神疾患が、
栄養素の補給・デトックスで改善する論文がたくさん出ています。
(研究規模が小さいこともあり、医学の世界では隅に追いやられています)。

2015年12月9日水曜日

癌治療:エビデンスで治療法を否定する医師は3流

■睡眠時間と癌の関係を疫学的に調査した研究はそれなりにある。
例えば東北大学の研究(外部サイト】だと睡眠時間が長い人ほどその前立腺がん罹患リスクが低い。

しかし癌腫を特定せずに、1)癌になった場合、2)癌を予防する場合の最適な睡眠時間は何時間かはまだ解っていない。
なぜなら全然研究されていないからだ。

100人いれば90人は、「睡眠時間と癌の関係は簡単に研究できる」と考えるだろう。
だが実際には充分な研究は行われておらず、エビデンスが不十分な分野である。

エビデンスの有無で治療法を否定する医師はよく「●●療法?エビデンスは?無い?じゃあ効かないよ」と言う。彼らからすれば睡眠時間を最適化することはエビデンスがないので無意味ということになる。

そしてそういう医師ほど下記が何故起きるか分かっていない。

・なぜ自分の患者が代替療法に走るのか
・なぜ癌難民がたくさんいるのか
・なぜ抗がん剤が叩かれるのか

これらは全て医師の効くと患者の効くの価値観の不一致が主要因。
医師が☓☓は効くからというってやろうとする☓☓の効果、それ患者からしたら効かないと一緒です。

■エビデンスは療法決定の参考資料にはなるが、療法否定の材料にはならない。
これが解っていない人が多い。

特にブログ等で「●●療法の本で▲▲というエビデンスがあるが、こんなのエビデンスレベルが低くて話にならない」といった表現が多く散見される。こういう療法の否定はほとんど話にならない。

その理由は下記の通りである。

所謂製薬企業の後援がない療法は、「ケースレポート>基礎研究>小規模の臨床研究でストップ」といった流れが多い。
(製薬企業の開発・研究だと「基礎研究で結果がでるが臨床研究で結果が出ず断念」が多いのでエビデンスレベルが低い医薬品=効かない)
代替療法のほとんどは奇跡の症例から基礎研究が行われ、その研究結果を元に小規模臨床研究が開始される。
代替療法を行っている医師らにとっては、小規模臨床研究が基礎研究を裏付ける結果であれば充分なエビデンスなのである。
つまり、前後の流れが分からずに単独のエビデンスで療法を否定してるだけなので意味が無いということ。
例えるなら「私は嘘をついた」「私は、孤児院の子供にサンタがいると嘘をついた」の差ぐらいある。