2014年12月16日火曜日

アマゾンで買うのは3流、店頭で買うのは2流、オフィシャルショップで買うのが1流

結論:アマゾンで買うのは3流、店頭で買うのは2流、オフィシャルショップで買うのが1流

「物を買うならどこを選ぶか?」という質問に対して、「アマゾンで買う」と言うのは、分かっている人達からすれば失笑物である。

確かに「安く」て、「低品質」のものを買うならアマゾン一択であろう。

ここで一つ例を挙げたい。
貴方が便に腐敗臭を感じたら、乳酸菌を摂ったり、乳酸菌を補助する食品を多く摂ろうとするでしょう。手っ取り早く乳酸菌サプリメントを買うときに、貴方は「アマゾンで一番安いやつを買うか?」ということである。
「乳酸菌は熱に弱く、冷蔵・暗所保存が推奨される。」という事実があるが、「それでもアマゾンで貴方は買うか」ということである。
たまに乳酸菌でなくても、特に溶液状のサプリメントは非常に不安定である。
それは栄養ドリンクの多くが光による分解を防ぐために遮光ビン(褐色のビン)を採用していることからもよく分かる。
そして、輸入品は税関で炎天下にさらされた倉庫に数日置かれることもある。
アマゾンのサプリメントで輸入代行しているサプリメントが多数あるが、保存状態はどうだったのかなど、販売者は気にもかけない。

「それでも、アマゾンで買うのか?」ということである。
挙句の果てには、商品の効果がなかったら消費者はアマゾンでなくメーカーのせいにする。

クリニックでサプリメントを売っているところが、「アマゾンでも買えますよ」なんて絶対言わない。言っても「メーカーのHPから通販で買えますよ」までである。

教育が行き届けば行き届くほど、アマゾンを使うことは無くなる。

例えば有名ブランドが、アマゾンで格安でバッグや時計を売るようになったら、そのブランドの価値は急落するでしょう。

現に世界で一番価値のある会社であるアップルは、メーカー直営店には力をいれているが、アマゾンで格安販売などしようとしない。
アップルの直営店がセールをするとか聞いたことがない。
たまにどっかのブログでアップルオンラインストアがセールをするって書くけど、公式サイトにはそのような文字はなく、そのブログが人を集めるために意味をねじ曲げているだけである。

まあ、アマゾンやそのほか大手ネットショップに出店・出荷することは、100害あって1利だけです。まあ、2~3利ぐらいはあるかもしれませんね。そもそも大きな利があるならアップル社は積極的にやってますよ。

このように、売り手・買い手にかかわらずアマゾンに係ることは、メリットよりディメリットが多いですが、これを理解するのはなかなか難しい。

例えるなら、「この前、娘が家庭教師先でお食事を頂いたんですが、箸置きがなくて、どうしたらいいか分かりませんでした、っていってたわよ。」とか、「それをいったら、息子が友達の家に遊びにいったら、その友達の両親に缶コーヒー出されて唖然としてましたよ」っていう会話を理解するくらい大変。
でも、この会話、実際に2014年12月13日にある家での会話の一部です。
勿論、その家で食事を頂く際には必ず箸置きは出ますし、お茶は必ず手で入れます。
(麦茶は作りおきですが)
まあ、その家は慶應大学病院(信濃町)から徒歩3分のところの庭付き2階建の家なんですが。

この人らはiPadやタブレットを持っていますが、アマゾンで買うなんて言葉は一切でません。

まあ、何が言いたかったていうと、ネットでアマゾンなどのネットショップを推すサイトが多いですが、そういうサイトに有用な情報は少ない。
ビジネスをするなら、アマゾンなどのネットショップを使うなってことですね。

2014年11月12日水曜日

本当にインチキとはこういうこと。抗癌剤治療

結論:「インチキ・トンデモ療法の見分け方」と「ハーセプチンは普通の信頼できる療法」が両立しない

久しぶりに酷い投稿を見たので記事にします。(2015/9/17追記)



http://www.slideshare.net/nkatsuma/ss-41243021
(2015/9/17リンク切れを確認、下記URLを参考にしてください
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=98604

上記URLに『「抗がん剤は効かない」は本当か?』のスライドがあります。

この中の34スライド目を引用します。

引用ここから>>>

「がん患者を食い物にするインチキ治療」を見分けるコツ
1.○○免疫クリニック、最新○○免疫療法
2.○○%の患者に効果
3.体験談が載せられている
4.保険が効かない高額医療
5.奇跡の○○治療、末期がんからの生還

<<<引用ここまで

そして同じスライド集の10スライドにはハーセプチンが1例として挙げられています。


このハーセプチンですが、1998年に米国でFDAが認可されてから、「奇跡の薬」・「特効薬」としてマスコミに紹介され、2001年に日本で認可されました。

このハーセプチンですが、その作用機序は免疫が関わっており、日本で認可された当時は最新の免疫療法でした。

このハーセプチンですが、さきほどの10スライド目にあるように、8.8%の患者に効果があると論文で報告されています。

さらに、日本での認可前後でハーセプチン体験談は多く語られています。

ハーセプチンはその製造法故に、治療費が高額で、約20万円/月(保険適用で約6万円/月)かかります。今でこそ保険適用されましたが、非常に高額な治療費となっています。

ここで改めて整理します。


ハーセプチンは「がん患者を食い物にするインチキ治療」なのか?
1.(保険認可当時は)ハーセプチンは最新免疫療法
2.(論文の報告によれば)8.8%の患者に効果
3.(保険認可当時は)体験談がたくさん載せられている
4.(保険が認可されるまでは)保険が効かない高額医療
5.(保険認可の前後では、マスコミが)奇跡の治療薬、末期がんからの生還を謳う。

あれれ?ハーセプチンはインチキなんでしょうか?

【追記】
http://joushiki3.blogspot.jp/2015/09/httpjoushiki3.html

↑に追加記事を書きましたが
「インチキ・トンデモ療法の見分け方」と「ハーセプチンは普通の信頼できる療法」が両立しない、ということです。

なぜならインチキ・トンデモ療法の見分け方を使うとハーセプチンがインチキ療法になってしまう。
逆にハーセプチンがインチキではないならインチキ・トンデモ療法の見分け方がインチキになる。




2014年11月6日木曜日

ダイエットに関する非常識

結論1:リスクはあるものの、SGLT2阻害薬はダイエット効果がある。
結論2:ダイエットでは必ずしも一般常識が通用しない。
結論3:カロリーゼロの甘い飲食物は、結果的に肥満を引き起こす。

注)文中にカロリーゼロの飲料水とありますが、カロリーゼロの甘い飲料水のことです。一部の清涼飲料水や一部の缶コーヒーがそれにあたります。

<SGLT2阻害薬>
まず、SGLT2阻害薬とダイエットの話から。

・メリット
→腎機能に大きな欠陥が無い限り必ずダイエット効果が見込める。

・ディメリット
→感染症のリスクが上昇
→検査で糖尿病(糖尿)と誤診断される可能性が高い。
→長い期間での運用データがほとんどないので、長期的な副作用がわかっていない。

我々人間は、原尿が腎臓の尿細管を通って、糖やアミノ酸や水分を再吸収して、最終的な尿ができます。SGLT2阻害薬はそのグルコースの再吸収を阻害するため、腎臓が作る尿にどんどん血中の糖分が出て行きます。そのため、腎臓の機能に欠陥がなければ、必ず体内の糖分が尿に出て行くのでダイエット効果があります。

尿を作る過程でダイエット効果が発生するので、たくさん水分を摂ることでダイエット効果が増強されます。

ただし、糖分を含む尿は細菌にとって非常に良い環境なので、尿路感染症には注意し、トイレのあとはよく洗って清潔にしましょう。

また、長期的な運用データも少なく、どのような副作用が発生するか不明です。



<ダイエットに常識は通用しない>

世の中ダイエット産業と言われるほど大きな市場がありますが、多くの方がダイエットに失敗しています。
これは、万人に通用するようなダイエットの方法が確立されていないということに他なりません。

なぜダイエットが失敗するのか。
それにはいくつかの要素がありますが、間違った情報を基にダイエットをしているのが大きいと私は思います。
それは、医学の発展とそれに伴う近年のダイエット産業の規模を考えるに、医学知識としてはダイエットに必要な物は出揃っているが、それを正しく使えていないという私の考え方から来ています。

例えば・・・

「健常な人が空腹時に1)運動をするのと、2)安静にするのと、どちらが空腹感を和らげるか」を考えてみます。

通常、ダイエットを試みる人はある程度の医学に関する知識を持っています。
それは・・・
「空腹は血中の糖濃度(血糖値)が下がると発生する」
「人は糖を消費することでエネルギーを作り出し、運動することができる。」
と言った感じでしょうか。

この2つの知識の基、「空腹時に運動すると、平時より下がっている血糖値がさらに下がって、より空腹感を強める」という結論を導き出せます。
実はこの考え方は結果として誤っています。

なぜなら、空腹時には血糖を上げるためのアドレナリンやコルチゾールなどの体内の信号が出ていて、その信号に刺激された細胞が、脂肪やタンパク質からエネルギー(糖)を生産します。
その時にウォーキングでもよいので体内の血行を良くすると、通常はほとんど信号が行かない部分にも脂肪やタンパク質から糖を作る信号が行き渡り、血糖値が上昇、それを脳が感知して空腹感を和らげます。

ですので、空腹時の運動は空腹を和らげます

充分な知識があればダイエットは効率よく行えます。
ですが、かじった知識程度では逆効果です。

その典型例が、「充分な知識無しでダイエットコーラを飲むと太る。普通のコーラのほうがまだ太らない」です。


<ダイエット飲食料は肥満を助長する>

「ダイエットする際に、カロリーを気にする。」のは大切です。ですが、それだけを気にして、コーラを毎回飲んでいた人が、ダイエットコーラを飲むと結果として太ります。

カロリーオフ、またはカロリーゼロの飲料水で太ったという研究結果はあっても、痩せたという研究結果はありません。もちろん、私が見落としているかもしれません。ですが、ダイエット飲料水の開発会社が、自社の飲料水で痩せる研究結果が出たら、それを全面に出してPRするでしょう。またカロリーをコントロールした飲料水が本当にダイエットの助けになるなら、業界がこぞって研究結果を鼻高々でアピールするでしょう。

実際にCMや業界の主張には、痩せるという研究結果は無く、「言わなくてもわかるだろうけど、カロリーをコントロールしているから理論上痩せるんだよ」っていうものだけです。

幾つか論文がありますが、まだ研究途上の分野であることから、論文へのリンクは避けます。(論文のタイトルを希望する人はコメント下さい。)

遺伝学から発展したエピジェネティックスな考え方ですが、人の体質は遺伝だけでなく、後天的なもの(胎内を含む)も非常に大切ということが医学的にわかってきました。
マウスの実験で胎児のうちに母体にコリンを摂取させた子マウスの脳が非常に発達し、数々のマウスの実験のレコードを更新しました。

また、毎回太った白いネズミを生むマウス夫婦のうち、母マウスに人がサプリとして摂るような栄養を充分に与えると、茶色い痩せたマウスが生まれる研究もあります。この研究では、胎内での栄養状態が悪いと、太りやすい体質になり、栄養状態がよいと痩せやすい体質になることがわかっています。
理論的には、「母マウスが栄養状態がよい=外界は食食料に困らないと胎児の遺伝子が判断」→「エネルギーを貯蓄しない体質」→「痩せたマウスが生まれる」、「母マウスの栄養状態が悪い=外界は食料に困ると胎児の遺伝子が判断」→「エネルギーの貯蓄に重点をおいた体質」→「太ったマウスが生まれ、ちょっと食べすぎるだけでさらに太りやすい」という説が一般的です(まだまだ研究途上の分野)。

つまり、人の体質も環境によって非常に変わります。
空腹時にカロリーゼロの飲料水を飲むと、脳は「甘いもの=糖分」が入ってきたと勘違いします。実際には糖分は入ってこないわけで、脳は「これはまずい」と思い、さらに空腹感を増強します。そして、脳は体が糖分を摂取しているのに吸収できないと判断して、体質を「何でもかんでもエネルギーはできるだけ貯蔵する」体質に変化させます。

つまり、カロリーゼロの飲料水を単独で飲むと「より空腹感が強まり」「太りやすい体質」になります。
結果として「カロリーゼロの飲料水は更に強い空腹感を作り出して、太りやすい体質に変化させるため、肥満が加速する」となります。

次回はちょっと気分を変えて経済的な話に入ろうかと思います。


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2014年11月5日水曜日

論文から見るエボラの治療と対策

結論1:セレンを摂る
結論2:栄養状態を良くする
結論3:抗酸化能力を高い状態にしておく。

論文の紹介から。

土壌のセレニウムの濃度が低い地域からエボラ出血熱・SARS・HIV・豚や鳥インフルエンザの流行が始まっている。[10339392]

HIV・SARS・エボラ出血熱などのRNAウイルスはセレンの不足している宿主に感染すると免疫が低下、ウイルスの悪性化が起きやすい。逆にセレンの経口摂取で宿主の免疫が回復し、ウイルス悪性化率の減少につながる[21318622]

また、(免疫面で)栄養状態がよい欧米に住んでいる人の死亡率が低いのは医療関係者の間では周知の事実である。

抗酸化能力を高い状態にして、常に多くの抗酸化力をストックすることで、高い免疫力が維持できる。
特にエボラウイルスの増殖時には、これらの抗酸化能力を作る物質を大量に消費してウイルスの大量生産を行うので、抗酸化能力の切れ目=エボラ出血熱の重篤化になる。



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2014年10月28日火曜日

エボラウイルスへの対策

エボラウイルスへの対策

結論1:セレンを中心とする抗酸化物質を摂る
結論2:感染したらアビガン®錠を摂る

エボラウイルスがなぜ人間にとって悪いか。
1.人に必要な「タンパク質(酵素)を壊す」から
2.はエボラウイルスが増える際に、「人の細胞の機能を借りてウイルスの材料を作るときに、人が生きるのに必要な栄養を大量に使用するから」である。

一般的に考えて、ウイルスが増え、世界的に感染が拡大した場合、1.の「タンパク質を壊す」という毒性は弱毒化したエボラウイルスとなる。

たとえば、感染したら1時間で宿主が死ぬウイルスと、それより弱毒で1年以上かけて体を害するウイルスでは、明らかに弱毒のウイルスのほうが広い感染になる。
そして、仮に毒性無い(タンパク質を壊したりしない)ウイルスなら仮に感染しても、「直ちに健康に害は無い」。それは例えれば腸に寄生している善玉菌・悪玉菌と同じようなものである。

つまり、初期感染でない我々は「弱毒だけど、体に害のあるウイルス」を気をつける必要がある。

そこで重要になるのはウイルスに体の栄養を根こそぎとられないようにすることである。

特に欧州・アメリアで確認されている症状は、所謂、複数の栄養素の欠乏症の症状を有する。
つまり、ビタミンCが足りなければ壊血病になるように、弱毒のエボラウイルスの感染者は壊血病の症状を有する

ビタミンCの(点滴による)補給が非常に有効になのはこのためである。

エボラウイルスに感染した場合に欠乏する栄養素は、アミノ酸や糖分や脂質などの原料でなく、それを加工する酵素に必要な補酵素(ビタミン・ミネラル)である。

特にセレン(selenium→論文あり、後日掲載予定、アフリカでは感染者に可能な限りセレンを投与している。)を中心とする抗酸化物質の欠乏と補給が弱毒型エボラウイルス感染での回復に重要になると考えられる。

特に抗酸化物質は免疫機能を調整しているので、不足=免疫力低下になるので気をつけること。


一部のHPでは、「自称医師によるビタミンCで治療できる、セレンやビタミンCなどのサプリメントで予防できるという怪しいページ」のような表現をしているところもあるが、私に言わせれば無知の極みである。


あと、アビガン®錠は個人的に期待していて、これが多くのウイルスに有効となれば、全く効かない、子宮頸がんワクチンを始めとするワクチンなどが淘汰され、官民ともに無駄な出費が減ると考える。


2014年10月23日木曜日

なぜ最近の子供はなぜキレるか。なぜ自分の子供が勉強に集中できないか。

「なぜ最近の子供はなぜキレるか。なぜ自分の子供が勉強に集中できないか。」を栄養学的なアプローチで解説

結論1:大きな要因の一つとして血糖の乱高下がキレやすい子供・集中力のない子供を作る
結論2:血糖の乱高下は、早食い大食い・消化に良い炭水化物(パスタ類、パン類、カロリーオフを含む甘い飲料など。次点で米や小麦粉を含むスープ)で引き起こされやすい。

炭水化物を食べて、血糖値が上昇していくと、血糖値が上がり過ぎないようにインシュリンが出て、結果血糖値を下降させます。
血糖値が一定以下になると、逆に血糖値を上げるためにコルチゾールやアドレナリンが出て、結果、血糖値を上昇させます。

熱中している時や好きなことをしている時はアドレナリンが出ていて、アドレナリンが「興奮の促進(攻撃的な感情を刺激)」「集中力の上昇」「空腹感の抑制」を引き起こします。

余談:アドレナリンは集中力を上昇させるが、同時に視野を狭めます。
例1)試験中に@5分と言われて集中力は上がるが、どれを優先してやるかわからなくなる。
例2)興奮している人は(口論などで)、全体でなく、何か一つのことに非常にこだわる。


消化に良い炭水化物=すぐ吸収される炭水化物なので、実際に早食い・大食い・消化に良い炭水化物の摂取を行うと、短時間で血糖が大きく上昇します。

上がりすぎた血糖を下げるためにインシュリンが多く分泌され、血糖は下降していきますが、血糖が急に上がった場合には血糖値が下がりすぎてしまいます。

血糖値が下がり過ぎると、アドレナリンなど血糖値を上げるホルモンなどが分泌され血糖を通常の値まで上昇させて安定させようとします。

つまり、血糖が急激に上昇する食事をすると、アドレナリンが食事のたびに血中に放出され、普段から不必要に興奮して、感情が攻撃的になります。

よって、血糖が急激に上昇する食事を繰り返すことで、精神的に成熟していない子供はキレやすくなります。

血中のアドレナリンは、副腎で生産されたアドレナリンが放出されたものです。
副腎ではアドレナリンをある程度貯蔵していますが、食事のたびにアドレナリンを放出していると、貯蔵量が常に少ない状態になります。

そうすると、本当にアドレナリンが必要な状況でアドレナリンが出ないということになります。
アドレナリンの貯蔵が充分でないため、「勉強に集中できない」「飽きっぽい」「熱くなれない」となります。

ただし、アドレナリンの最大放出量が少ないことは、「冷静・慎重・草食系(=熱くなれない)」「視野が広い(一つに集中しない)」につながるので、消して不都合ばかりではありません。

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2014年10月16日木曜日

カルシウムは有害な栄養素で骨粗しょう症の治療に1%も役にたたない。

世の中の常識が非常識

結論1:カルシウムは有害な栄養素なので、大量にとったり、単独で摂ると体に悪い。
結論2:骨粗しょう症を防ぐのに最も良い栄養素はビタミンCである
結論3:カルシウムを多く摂取するときはマグネシウムも多く摂取する。

骨粗しょう症を防ぎ骨を強くするためにカルシウムをたくさん摂るとよい
NO!体に悪い。

カルシウム単独のサプリメントは体に良い
NO!体に悪い。

牛乳は骨粗しょう症を防ぐ
NO!むしろ骨粗しょう症を悪化させる。

端的にいって、世界では理解しやすいことだと間違っていても支持されやすい。

「カルシウムは骨にとって大事。」という情報を元に、
「骨が弱いのを強くするにはどうしたらいいか。」と考えると
「骨を強くするためにカルシウムを摂ろう」という流れになりやすい。

なぜなら非常に分かりやすい理論だからだ。

もちろん、理論を元に予測・予想したことが正しいことは多くあるが、
現実には理論通り行かないことが多々ある。

そうした場合には理論と統計(経験)で正反対の結果になることがある。
その代表例がカルシウムである。


カルシウムの補給によって骨折の減少を示した研究の多くは
通常800IUのビタミンDを同時に補給させていて、
400IUでは着実な成果を得られないとしている。
(Jackson et al., 2006[16481635]; Bischoff-Ferrari et al., 2005 [15886381])

そして適切なビタミンD単体でも確実に骨折の件数を減少させる。
(Bischoff-Ferrari et al., 2012 [22762317]; Rizzoli et al., 2013[23320612])

”カルシウムの摂取量が最も多く、
カルシウムをサプリメントで
摂取も行っていた女性のグループは、
カルシウムをサプリメントで摂取しなかった
女性のグループに比べ、総死亡のリスク
が2.5倍も高くなっていた。”
(Michaelsson et al., 2013 [23403980])

こういう統計(経験)と理論では、
少なくとも私は統計を信頼する。


これらの理論と統計が逆転するのは下記の理由となる。

------------------------------------------------------------
通常、骨は体全体のカルシウムの約99%が存在していて、
血液、細胞外液、細胞質のカルシウムは、
体内全てのカルシウムのうち、たった0.1%である。

骨の形成・破壊にはカルシウムも関係しているが、
それは最低量で十分であり、
それよりも酸化ストレスレベルが
骨の形成と破壊に影響している。

骨粗しょう症では、
その99%を占める骨のカルシウムが
カルシウムが非常に少ない血液にどんどん流れだす。

つまり、骨粗しょう症のほとんどでは
血中のカルシウム濃度は上限までいっており、
細胞外液に溢れたりしてカルシウムが沈殿したりしている。

そして細胞質のカルシウム濃度の増加は
体への悪影響を広範囲で及ぼす。(後述)
------------------------------------------------------------

骨粗しょう症では、すでに血中のカルシウム濃度は限界まであがっており、
カルシウムをとっても骨粗しょう症の治療には99.99%意味がない

そして下記の研究から、
参加ストレスが骨粗しょう症と密接に関係していて、
ビタミンCが骨粗しょう症を防ぎ、軽減することが
わかるだろう。


1. 骨内の酸化ストレスの増加(つまりは炎症の増加)は、
高い数値のC反応性タンパクにより、高齢の女性の骨粗
しょう症による骨折の可能性の増加を確実に予測する
(Nakamura et al., 2011 [20936400])
2. 多くの炎症のパラメーターの増加は骨折リスクの
増加に関連している
(Lacativa and Farias, 2010 [20485900])
3. C反応性タンパク質の量と複数のその他の炎症パラメー
ターは、大量のビタミンC投与によって著しく減少する
(Mikirova et al., 2012 [22963460])
4. 骨を形成する細胞、骨芽細胞はビタミンCによって前駆
細胞からの発達を促される
(Carinci et al., 2005 [15777530])
5. 骨芽細胞へと発達する前駆細胞はビタミンCによって増殖
を促される(Choi et al., 2008 [18640597])
6. 骨芽細胞の加速成長に必要なIII型コラーゲンにとって
ビタミンCは必須である
(Maehata et al., 2007 [17306970])
7. 骨を破壊する細胞、破骨細胞はビタミンCによって阻害される
(Gabbay et al., 2010 [20410296])
8. ビタミンCの欠乏は破骨細胞の増殖につながり、骨吸収が増加する
(Hie and Tsukamoto, 2011 [20444587])
9. 脱塩および融和カルシウムの減少を伴う骨量の減少の
総量は、ビタミンC量が一定量消耗されると加速する
(Park et al., 2012 [22974214])
10. 構造強度のために必要な骨コラーゲン(骨基質タンパク
質の90%を構成している)のクロスリンクはビタミンCに
よって強くサポートされる
(Munday et al., 2005 [15946412])
11. ビタミンCサプリメント単独で、高齢者の骨粗しょう症に
よる骨折のリスクが低下する
(Leveille et al., 1997 [9425455])
12. 食事によるビタミンCの摂取(サプリメントによる補給に
比べ非常に量が少ない)と骨折のリスクとは関連性がない
(Sahni et al., 2009 [19347239])
13. 骨粗しょう症による骨折をした高齢患者は、骨折をして
いない患者より、ビタミンCの血中濃度が特に低かった
(Martinez-Ramirez et al., 2007 [18622945])
14. ビタミンCの摂取により、測定した全ての骨部位で骨密
度が増加した。
(Morton et al., 2001 [11149477])
15. ビタミンCは卵巣摘出マウスに生ずる骨量減少を防ぐ
(Zhu et al., 2012 [23056580]
16. ビタミンCは実験的な骨折の修復を大幅に促進する
(Yilmaz et al., 2001 [11510911])
17. ビタミンCは骨折の修復部位の強度を大きく改善する
(Alcantara-Martos et al., 2007 [17356161])

なぜビタミンCを進めるかというと、
手軽に安価に摂取・点滴できるのと、
重度の副作用になることが
0.000001%以下だからである。

他にも、骨粗しょう症の予防として、
血中のリンとカルシウムの関係から
タンパク質の摂取量を減らすことが挙げられるが、
低タンパクの食習慣の弊害が大きいので、
勧められない。

また、ホルモンによる原因での骨粗しょう症では
ホルモン補充療法などがあるが、
ビタミンCと違いお手軽にできない。


最後にカルシウムが有害な栄養素であることを解説したい。

人の細胞内のカルシウム濃度は非常に低く保たれていて、
一般に細胞外の1/10000の濃度である。

(温度差のある水槽の中の温度が均一になろうとすることや
 コップに垂らしたインクが拡散して均一の濃度になろうとすることを、
 熱力学でエントロピーの増大という。)

細胞内の低いカルシウム濃度すなわち、
エントロピーを低くを保つために、
細胞はエネルギーを必要としたり、
細胞自身に負担をかけている。

細胞外のカルシウム濃度が骨粗しょう症で増大すると、
細胞への負担が大きくなり、
細胞内の低いカルシウム濃度が維持できなくなったり、
維持できても細胞内の酸化ストレスの増大につなったりする。

細胞内の高いカルシウム濃度は有害であることは
下記の研究からわかる。


1.細胞内のカルシウムの最大の上昇が最終的に細胞死へとつながる
(Garcia-Prieto et al., 2013 [23250754];
   Schwartz et al.,2013 [23220009])

2.通常、毒素は細胞内のカルシウム濃度を増加させることによって
細胞内の酸化ストレスを上昇させ、最終的には細胞死を引き起こす
(Chi et al., 2012 [23160928];
 Roos et al., 2012[22927718];
 Li et al., 2012 [23049237])

3. 細胞内のカルシウム濃度の上昇がALS(筋萎縮側索硬化症)、
パーキンソン病、アルツハイマー病によく見られる
(Kawamata and Manfredi, 2010 [20493207];
  Surmeier et al., 2011 [21884755];
  Corona et al., 2011 [21697951])

細胞内外にカルシウムを運搬するカルシウムチャンネルというものが有り、
それをブロックする薬としてカルシウムチャンネルブロッカー(以下CCB)
というものがある。

CCBはカルシウムの細胞内への流入を阻害する。
CCBは高血圧に対する薬として使用されることが多いが、
細胞内のカルシウム濃度の増加による疾患に対して
効果を発揮した研究が複数ある。

1. 冠動脈攣縮(Kusama et al., 2011 [21389642])
2. 抗アテローム性動脈硬化(Ishii et al., 2012 [22653165])
3. 肺高血圧症(Montani et al., 2010 [20543192])
4. レイノー現象(Huisstede et al., 2011 [21704799])
5. 急性頭部外傷(Aslan et al., 2012 [22854593])
6. てんかん(Ianneti et al., 2009 [19303743])
7. 化学療法による末梢性ニューロパシー
  (Tatsushima et al., 2013 [23206755])
8. アルツハイマー病(Anekonda and Quinn, 2011 [21925266])
9. パーキンソン病(Pasternak et al., 2012 [22387374])
10. 骨粗しょう症
(ラットを使った研究, Shimizu et al., 2012 [21881574])
11.狭心症(Siama et al., 2013 [23016717])

また、下記のような研究もある。

・カルシウムチャネルブロッカーは総死亡率を減らす
(Gillman et al.,1999 [10323641]; Gibson et al., 2000 [10922432];
 Lubsen et al.,2005 [15716708]; Costanzo et al., 2009 [19451836])

そして、血中カルシウム濃度の増加が主要因で、
カルシウムの石灰化が引き起こされるが
石灰化で興味深い研究がある。

1.最新のMRIで検査すると、前立腺がん患者23人中22人
に前立腺の石灰化がある
(Bai et al., 2013 [23308170])
2.骨密度検査で最も高いスコアをもつ女性は乳がんの発症
リスクが高くなっていた
(Zhang et al., 1997 [9032046])
3.乳がん患者の女性のマンモグラフィーでは、しばしば大型
および微小石灰化所見がみられる
(Holmberg et al., 2013 [23370209])

また、冠動脈カルシウムスコア(CAC、石灰化スコア、カルシウムスコア)
というものがあり、冠動脈(心臓のまわりに這うようにある血管)の
カルシウムの量をCTで数値化したものである。

このカルシウムスコアではスコアが高いほど生存率が低くなることがわかっており、
さらに、ビタミンCとカルシウムスコアには下記のような研究が報告されている。

1.血漿ビタミンC濃度が最も高い男性グループが最も低いCAC
であった(Simon et al., 2004 [15003962])
2.炎症マーカーの増加は常にビタミンC濃度低値が認められ、
CACの進行にも関わる(Alman et al., 2013 [23340891])

さらに細胞内のカルシウム濃度とガンについての研究もいくつかされており、

1.悪性の状態との関係は確立している。また、細胞内カルシウム濃度の
更なる増加はがん細胞の増殖性と攻撃/転移能力を増長させる
(Gudermann and Roelle, 2006 [17158754];
Kaufmann and Hollenberg, 2012 [22453980];
Ryu et al., 2013[23328481])
2.反対に、細胞内からカルシウムを除去すると転移能力を減少させる
(Lin et al., 2010 [20824051])

ここまででカルシウム=有害な栄養素とよくわかったと思うが、
栄養素とあるように最低限なくてはならない。

カルシウムを摂取するときにそのリスクを低くする方法として、
マグネシウムの摂取があげられる。

周期表でマグネシウムはカルシウムの一つ上であるように、
マグネシウムイオンのほとんどはMg++、
カルシウムイオンのほとんどはCa++と
両方共2価のイオンとなり性質が似ている。

そのため、カルシウムチャンネルのカルシウムの通過を妨害する。
(天然のカルシウムチャンネルブロッカーとなる)
なのでカルシウムを摂る時は特にマグネシウムと一緒に摂ると良い。

1. 沈着したカルシウムを融解する
(Steidl and Ditmar, 1990 [2133625])
2.マグネシウム欠乏は細胞内カルシウムを増加させる
(Fox et al., 2001[11811859])
3. 骨密度を増加し骨折の発生を減少する
(Ryder et al., 2005[16274367])
4. 総死亡率を減少させる
(Woods and Fletcher, 1994 [7908076];
Shechter et al., 2003 [12845247])


骨粗しょう症を防いだり、細胞内カルシウム濃度を低く保つために
ビタミンCとマグネシウムを含む下記の方法が有効である。

A)ビタミンC(前述)
B)マグネシウム(前述)
C)ビタミンK
D)必須脂肪酸
E)エストロゲン
F)テストステロン
G)甲状腺ホルモン

(C~Gについてはリクエストがあればその辺も説明します。)

最後にこの情報を提供くださり、掲載を許可を頂きました、
Thomas E. Levy先生に感謝いたします。

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